2021.11.13

思えば遠く来た 現存する最古の記憶から21年 恋というものに初めて触れてから15年 経験を得る事の重要さを感じてから9年 それから色々あって 本当に色んなことがあった あの頃はどうしようもなくエネルギーに満ちていた。希望や使命感で溢れていた そして 等…

ヒトとして大切なことを教わり、いくらかの季節が流れた。 今度はわたしが入院している。 幸い軽症だが、どうも逆だったころを思い出す。 あの頃彼女は、今の自分よりずっと辛く苦しい気持ちで一杯だったろう。 まだあの子の傷が残っているようだ わたしがあ…

無題

1年が経った 隣に居なくなって4年と10ヶ月と少し この世に居なくなって1年と少し 知った事は 時間は何でも薄れさせるということと 人間薄情な生き物だということ 今はまだ忘れることはないだろうけど 今はもう思い出になった いつか忘れる日が来たら 本当に…

22歳

2017.10.11 10:15 喜び怒り哀しみ楽しみ 何もかもこれからだっただろうに たった4ヶ月生まれが早いだけで 嬉しそうにお姉さんだからと言っていた 年が明けて少し経てば

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また 同じ感覚に襲われる それはある法則に則った鼓膜の振動により 疲れた あの感覚に もう永遠に存在しない瞬間が頭を駆け抜ける感覚に どんなに楽しい状況に於いても 幸せな状況に於いても あの瞬間は帰ってこない わかっている あの子の事よりよっぽど頭…

2006年7月24日

小学生最後の夏休み 従兄弟と映画を一緒に観ようと約束し 珍しく夏休みの宿題を早めに片付け始めたこの夏の7月24日 初めてある病院に行った 一瞬にして永遠の、たった6ヶ月の物語のはじまりである 従兄弟との映画の約束は果たせなかったが そこで過ごした180…

今日の話

今日が最後の日 追いかけてくるしがらみから逃げて逃げて、今日までひとりで生き続けた なんだか少し寂しい。 いつの日か、この日を思い出すだろうか

ある時ある人が放った言葉の話

今日、お昼過ぎ ある人が言った。 「これパパが~…」と なんの事はない。ただそれだけ それがわたしの胸に何かを残しているふと 帰る場所は在れど 帰る居場所は無いと、そう感じた 知ってしまったのだろう 帰る居場所がある幸せに。ゆるやかに終わりに向かって…

今の話

どうしようかせっかく手に入れた自由 Aへ進むべきか B以降の道を探すべきか それとも停滞すべきか私にはわからないが大きな分かれ道の前に立っている事だけは確かだ博打うちではないので ここ一番の大勝負は避けたいが 避けたところで残るのは 悔いと動かな…

あの人の話

わかっていた けど、振り返る事はしなかったし そもそもそんな選択肢が頭に浮かばなかったそれからは幸せな時間と 一緒にすり減るものに怯えた辛かった 幸せだった誰かの為に生きるのが 心地よいと思った今はもう 世界のどこを探しても見つからない

一生の話

真実の愛の代わりに自由を手に入れた まったく 手に入れたいものほど手に入らない 昔は逆だったのにいつからだろうまあ、いいや 失ったものと同じ大きさの 手に入れたものを最大限に活かすだけだまた 逆になるその時までもうひとつ 私に存在するあの人の目 …

安い愛の話

自分の気持ちを優先して 周り迷惑をかけ 結局別れるそういう恋を続ける人は 本当に本気で恋をした事が無いのではないかと、そう考えてしまう安く軽い 口や指から発せられる愛も名ばかりのようで 守ると誓った2週間後には側にいない安く軽いものである守り抜…

大事な話

大事なこと忘れてる気がする事を思い出す 大事なことは忘れてる気がするけど 大事なことを忘れてる気がする事は覚えてる なのに その大事な事だけが私には思い出せない きっといつまでも思い出す事はできない そんな気がする

辛さの話

いちばん辛いのは自分じゃない 世界でいちばん辛い人を前にして 自分だって辛いなんて言えないじゃないか 自分だって辛いなんて自分勝手じゃないか本当は差なんてない 大きさに違いはあれど 辛い事に変わりはない でも やっぱり自分よりずっと辛い人を前に …